「そろそろ保育園に入れて働きたいな…」
「保活は何からするの?」
「市役所に行ったほうが良いって聞くけど何を聞けばいいの?」
保育園探しをスタートしたら、早い段階で市役所へ行くのが良いというのはよく聞くと思います。
なぜなら、認可保育園への申し込みは各保育園ではなく、住んでいる自治体にするものだからです。
自治体によって待機児童の数や審査基準、申し込み方法は異なります。
つまり、保活のことは住んでいる自治体に聞くのが、いちばん効率的で確実ということです。
でも、保活を始めたばかりの方は、何を聞いておけば良いかもわからない状態ですよね。
今回は、保活を進めるために市役所で確認するべきポイントをまとめてみました。
これを読めば、保育園の種類と市役所で聞いておくべきことが分かり、保活をスムーズに行うことができますよ。
あらかじめ知っておくと良いこと
市役所へ相談しに行く前に、保育園の情報について少しでも知識があるとスムーズに質問ができますよ。
なんとなくでも良いので、「こんな施設があるんだ」「ここら辺が通いやすそうだな」とイメージを膨らませておくとより効率的に相談ができます。
まずは、保育園の基礎知識とあらかじめ調べておいたほうが良いことをご紹介します。
認可保育園の種類
役所を通して申し込む認可保育所の中にも、いくつか種類があります。
まずはどんな種類の施設があるか解説します。
保育園の種類 | 特徴 | 年齢 | 運営者 |
---|---|---|---|
公立保育園 | 国が定めた基準に満たす保育園。 | 0歳~小学校就学前 | 市区町村 |
私立保育園 | 国が定めた基準に満たす保育園。 | 0歳~小学校就学前 | 法人・個人 |
認定こども園 | 幼稚園と保育園の両方の機能を持つ施設。 | 0歳~小学校就学前 | 法人・個人 |
小規模保育園 (地域型保育施設) | 定員数が6~19名の家庭的な環境の少人数制施設。 | 0歳~2歳児 | 法人・個人 |
我が家の子どもは、2人とも同じ小規模保育園で入園見込み通知をもらいました。
近隣保育園
家から通える範囲には、どれぐらいの保育園があるかを調べておくと質問しやすいですよ。
自治体によっては保育園のマップを公開しているところもあるので、まずは自治体のホームページを確認してみましょう。
マップがあれば、自分のお宅から通える範囲の保育園がどれくらいあるかが分かりますよね。
また、保育園によっては公式にホームページがあるところもあります。
ぜひ確認して、保育園の雰囲気や方針などを見てみてください。
在籍園児の人数を確認しておくと、どの程度の規模の保育園なのかも分かりますよ。
役所で聞くべきこと
保育所へのイメージが少しずつ出来てきたところで、実際に役所へ行って相談してみましょう。
役所で聞いておくべきことを解説します。
現在の入園状況
まずは、現在待機児童がいるのかを聞いてみましょう。
待機児童がいるという事は激戦区の可能性が高く、すでに在職中の家庭が優先で入園することになります。
そうなると求職中の方は保育園に入れる可能性が低くなってしまうので、点数を上げておく、保育園の候補の幅を広げるなどの対策が必要です。
点数の上げ方についてはこちらの記事をご覧ください▼
他には、年齢別の定員数と在園状況も確認しておくと、候補園を考えていくのに役立ちます。
定員数と在園状況が分かると、次年度の募集人数がだいたい予想できるからです。
例)現在の在園人数
- 0歳児クラス…定員4人、在園4人
- 1歳児クラス…定員10人、在園10人
現在0歳児の4人は1歳児クラスに進級するため、次年度の1歳児クラスの募集人数は約6人となります。
前年度の入園状況
前年度の入園状況を聞き、希望の園に入れている人はどれくらいいるのか、保育所へ入園できなかった人はいるのかを情報収集しましょう。
前年度の募集人数も聞いておくと、候補園を考えていくひとつの参考になります。
希望候補園がある場合は、希望園の前年度の募集人数、入園できた人の点数を聞いてみましょう。
自分の点数
保育園の入園は、家庭状況を点数化した点数によって決まり、点数が高い順に入園できるようになっています。
点数に関わる項目は自治体によって異なります。
自分の家庭状況を話して点数を算出してもらい、保育所へ入れそうかどうかを聞いてみましょう。
そこまではわからないと言われたら、求職中でも入れている人がいるのか、入れていない場合はどの程度働けば入れるのか聞くとよいでしょう。
保育園の入園指数=基本指数±調整指数
・基準指数…家庭で保育できない理由
就労・就労内定・出産・疾病・障害・介護や看護・災害・就学・ひとり親・求職中など
・調整指数…基準指数が同数だった場合、調整指数により加点・減点をし、優先順を決める
参考までに大阪市の保育利用調整基準(令和4年度用)を載せておきます。
調整指数の加点の一例
- 就労中で認可外保育園やベビーシッターを利用している
- ひとり親の世帯
- 在園中のきょうだいがいる
- 小規模保育園卒園児
- 保護者が障がい者手帳を持っている
調整指数の減点の一例
- 保育可能な同居のきょうだいや祖父母がいる
- 就労内定しているが、就労開始日が不明
- 正当な理由なく入園内定を辞退したことがある
- 就学中だが通信制
指数は自治体によって異なるので、お住まいの自治体に必ず確認してください。
新設予定の保育園はあるか
新設の保育園があれば、募集人数が多く、入りやすい傾向にあります。
近々新設する予定の保育園はないかを聞いてみましょう。
保育園の申し込み時期・申し込み方法
どれだけ園の情報を集めても、実際に申し込まなければ保育園に入ることはできません。
保育園の申し込み方法についても、きちんと確認しておいてください。
特に新年度からの入園を希望する場合は、入園申し込みの時期が決まっていますので、遅れないようにしましょう。
- いつから募集要項が配布されるか
- 申し込みはいつからいつまでか
- 申し込みは郵送か直接か
- 必要書類は何か
特に、申し込みに必要な必要書類についてはきちんと確認しておきたいところです。
求職中で申請する人も、不採用通知、ハローワークでの求職活動の証明書類など求職中を証明するものが必要な場合があります。
申し込みは、不備があった時に指摘してもらえるので、早めに直接窓口に持っていくのがおすすめですよ。
まとめ:事前に役所に確認し、確実な入園申し込みを!
今回は認定保育園に入園を考えている方向けに役所で聞くべきことについて解説しました。
最後にもう一度ポイントをまとめておきます。
≪あらかじめ知っておくと良いこと≫
- 保育園の種類
- 近隣の保育園
≪役所に聞くべきこと≫
- 現在の入園状況
- 前年度の入園状況
- 自分の点数
- 新設予定の保育園はあるか
- 入園申し込み時期・申し込み方法について
せっかく時間を割いて役所に行くので、質問をまとめてから行き、知りたいことは一気に聞いてしまいましょう。
早めに色々と確認しておくことで、申し込み時にバタつくことなく、余裕をもって保活が進められますよ。
みなさんの保活がスムーズに進み、保育園に入園できることを願っています。