「派遣の契約が終わる……失業保険ってもらえるの?」
「離職理由が会社都合と自己都合だと何が違うの?」

派遣の契約満了が近づくと、不安になりますよね……
「派遣は失業保険はもらえないのでは?」と誤解している人もいるのではないでしょうか?
派遣社員でも条件さえ満たせば失業保険を受給できます!
この記事では、「契約満了で失業保険をもらえるのか不安……」とお悩みの派遣社員さんに向けて、失業保険の受給条件・判断基準・受け取るまでの手続きを5つのステップでご紹介します。
この記事を読めば、自分が受給対象なのか判断でき、スムーズに失業保険を申請して、次の就職活動に専念できますよ。ぜひ参考にしてみてください。
派遣契約満了でも失業保険はもらえる!受給に必要な3つの条件


派遣社員が失業保険をもらうためには、ハローワークが定める「3つの基本条件」をクリアしている必要があります。
その条件とは、以下の3つです。
- 雇用保険に一定期間以上加入していたこと
- 働く意思があること
- いつでも働ける状態であること
派遣社員だからといって受給要件が変わることはありませんので、まずは自分がこの3つの条件に当てはまるかチェックしてみてくださいね。
特に気をつけたいのが、3つ目の「いつでも働ける状態か」という点です。
けがや病気、妊娠・出産・育児などで今すぐには働けない状態だと、残念ながら失業保険は対象外です……。
ただし、今すぐに働けない状態にあっても、ハローワークで受給期間の延長手続きをすることで、最大4年まで受給期間を延長することができます。
また、もし今の派遣先での加入期間が短かったとしても、過去の職場の雇用保険期間と通算できる場合もあります。



自分が受給できるのか気になる場合は、ハローワークへ行って確認してみるのが確実です!
派遣の契約満了は会社都合?自己都合?
実は離職理由によって、失業保険がもらえるまでの待ち時間やもらえる日数が変わります。
特定理由離職者と特定受給資格者の違い
ハローワークで「給付制限なし」になる条件として、「特定受給資格者」と「特定理由離職者」の2つがあります。7日間の待期期間だけで失業保険がもらえるというのが最大のメリットです。
- 特定受給資格者: 派遣先の倒産や突然の解雇など、会社都合でやむを得ず退職になった場合
- 特定理由離職者: 派遣の契約期間が満了し、本人は更新して働き続けたいのに、派遣会社から次の更新や仕事紹介がされなかった場合、病気などの理由でやむを得ず働けなくなった場合
派遣社員の場合、倒産や解雇でなくても、更新したかったのに叶わなかったのであれば、特定理由離職者としてすぐにもらえる対象になれる可能性があるんです。
派遣先から次の仕事を紹介されたが、自分で断った場合は「自己都合」
派遣会社から「今の派遣先で契約更新しますか?」と聞かれたり、「別の派遣先でこんなお仕事がありますよ」と提示されたにもかかわらず、自分で紹介を断った場合は基本的に「自己都合退職」になります。
ときには「次の仕事がちょっと合わなくて断りたい……」という場合もあるでしょう。ですが、自分から辞退した時点でハローワークでは「本人の意思で退職した(一般の離職者)」と判断されてしまうケースが多いようです。
派遣先が更新を拒否・次の仕事をずっと紹介されない場合は「会社都合」
一方で、「働き続けたいです!」と伝えているのに派遣先から更新を断られ、派遣会社からも新しい仕事を紹介してもらえない場合は会社都合になります。
ポイントは、自分が更新を希望しているかどうかです。
「次のお仕事の紹介をお願いします」と派遣会社に意思を伝えておけば、1ヶ月ほど次の仕事が決まらない場合には、会社都合と同等の扱いとして認めてもらいやすくなります。
私も妊娠5ヶ月の時に派遣契約終了になりましたが、「次の派遣先を紹介してほしい」とお願いしました。妊娠中なので紹介されない可能性が高いのは予想できましたが、働きたい意志を示しました。結局次の派遣先は紹介できるところがないと断られましたが、働きたい意思を伝えていたため、特定理由離職者となりました。
派遣契約満了後の失業保険の日数は状況によって変わる
結論、失業給付をいくらもらえるかは、加入期間・年齢・離職理由・ご自身の状況によって変わります。
失業保険の給付日数
失業保険がもらえる日数は、以下の組み合わせで決まります。
- 雇用保険に入っていた期間
- 退職時の年齢
- 退職理由
また、就職困難とされる障害や傷病がある場合も、受給期間が増えることがあります。
自分の状況だと何日分もらえるのか、一覧表でチェックしてみてくださいね。
≪給付日数比較表≫
| 離職区分 | 年齢 | 1年未満 | 1年以上5年未満 | 5年以上10年未満 |
|---|---|---|---|---|
| 自己都合 | 全年齢共通 | 対象外* | 90日 | 90日 |
| 会社都合 | 30歳〜35歳未満 | 90日 | 120日 | 180日 |
| 会社都合 | 35歳〜45歳未満 | 90日 | 150日 | 180日 |
※自己都合の場合、離職前2年間に通算12ヶ月以上の加入期間が必要なため、1年未満は原則対象外となります。
ちなみに、1日あたりにもらえる金額は、退職前6ヶ月間の給与の合計を180で割った金額の約50〜80%が目安となります。



手取りが減って不安かもしれませんが、失業保険は非課税です。税金が引かれない分、生活の大きな支えになってくれますよ。
離職票の離職理由コード
離職票が手元に届いたら、「離職票-2」(賃金などが書いてあるほう)の書類の右側にある離職理由コードをチェックしてみましょう。なぜなら、離職理由によって給付日数が変わるためです。
「2C」「2D」: 契約満了・雇い止めなど
「4D」: 自己都合退職(給付制限がつく)
もし、自分は更新希望を出していたのに仕事がなかったのに、届いた離職票が「4D(自己都合)」になっていた場合は、ハローワークの窓口で「状況が違います」と相談しましょう。
派遣契約満了から失業保険を受給するまでの5ステップ
契約満了から実際に振込を受けるまでの手順を、分かりやすく5つのステップでご紹介します。
STEP1:派遣会社へ離職票を発行依頼
退職が決まったら、まずは派遣会社に「離職票(雇用保険被保険者離職票)」の発行をお願いしましょう。
自動的に送られてくることも多いですが、念のため担当者やWebシステムから「離職票をお願いします」と一言伝えておくと安心です。
届いたら、先ほどお話しした離職理由コードが自分の認識と合っているか忘れずに確認してくださいね。
STEP2:ハローワークでの求職申し込みと受給資格の決定
離職票が届いたら、必要な持ち物をそろえて管轄のハローワークへ向かいましょう。
ハローワークの窓口で求職の申し込みを行い、受給資格があるかどうかの確認を受けます。
| 必要な持ち物 | 詳細・補足 |
|---|---|
| 離職票-1・2 | 派遣会社から届いた書類 |
| マイナンバーカード | なければ通知カード+身元確認書類(免許証など) |
| 本人名義の預金通帳・キャッシュカード | 手当が振り込まれる口座 |
| 証明写真(2枚) | 縦3cm×横2.5cm(マイナンバー提示で省略できる場合も) |
STEP3:雇用保険受給者初回説明会へ参加
受給資格が認められると、指定された日時に初回説明会へ参加します。
説明会では、失業保険の仕組みや今後のスケジュールの説明を受け、「雇用保険受給資格者証」や次回提出する「失業認定申告書」などの大切な書類を受け取ります。



説明会は動画を観たり説明を聞いたりするだけでした。私服でOKです。
STEP4:就職活動実績を作る
失業保険は働く意思があり、求職活動をしている人に支給される手当です。
そのため、次の認定日までの間に原則2回以上の求職活動実績を作る必要があります。
求職活動実績とは以下のような活動です。
- ハローワークの窓口での職業相談
- ハローワークや外部が主催する就職セミナーに参加
- 求人に応募・面接を受ける
単に「ネットで求人検索をしただけ」では実績にならない場合が多いので、迷ったらハローワークの窓口で職業相談をするのが一番確実です。



私はハローワークのマザーズコーナーで相談して活動していました。
子育て中のママにおすすめの求職活動方法については、以下の記事に詳しくまとめています。ぜひ参考にしてみてください。


STEP5:認定を受ける
約4週間に1度のペースで訪れる失業認定日にハローワークへ行き、「失業認定申告書」と「受給資格者証」を提出します。
問題なく認定されれば、認定日からおよそ1週間前後で指定口座に失業保険が振り込まれます!
それ以降は、受給期間が終わるか次の就職が決まるまで、STEP4(実績作り)とSTEP5(認定)を繰り返していく流れになります。
知っておきたい失業保険をもらう時の注意点とNG行動


受給中に気をつけたいやってはいけないNG行動と注意点をしっかり確認しておきましょう!
失業保険受給中の「アルバイト」は申告必須
アルバイトや副業をすること自体は禁止されていません!
しかし、申告せずに隠してお金を受け取ってしまうと「不正受給」とみなされてしまいます。
受給中に「単発の派遣で少しだけ働いた」「在宅で副業・内職をした」という場合は、必ずハローワークへ申告してください。
収入があった日だけでなく、収入にならない作業(農業やボランティアなど)をした日も認定申告書に正しく記入して、正直に伝えましょうね。



何の仕事を何時間したか、メモに取っておくと安心ですよ。
受給中は扶養から外れるケースもある
もし失業保険をもらっている間、配偶者や家族の扶養に入ろうと考えている方は「日額の金額」に注意が必要です。
税金上の扶養とは別に、社会保険の扶養には「日額3,612円未満」という基準があります。
≪失業保険と社会保険扶養の基本ルール≫
| 失業保険の基本手当日額 | 社会保険の扶養 | 必要な対応 |
|---|---|---|
| 日額3,612円未満 | 扶養に入れる | そのまま扶養に入りながら受給可能 |
| 日額3,612円以上 | 受給中は扶養から外れる | 国民健康保険・国民年金へ自分で加入 |
「知らずに扶養に入ったまま受給していたら、後から保険料を一括請求された……」なんてこともあり得ます。
もし金額が気になる場合は、離職票を持ってハローワークへ行き、事前に概算を教えてもらいましょう。
就職を先送りする必要はない
「せっかくなら全額受給したいから、就職は全てもらい終わってからにしよう」という方もいるかもしれません。
ですが、実は早期に就職が決まれば決まるほどお得なのです。
失業保険には、一定の要件を満たして早く就職を決めたら、お金が一括でもらえる「再就職手当」という制度があります!
- 受給資格決定後、7日間の待期期間を満了していること
- 支給残日数が所定給付日数の3分の1以上あること
- 1年を超えて継続勤務する見込みがあり、雇用保険の被保険者となること(週20時間以上)
- 前職の会社や、密接な関係がある会社への再就職ではないこと
- 過去3年以内に再就職手当等を受けていないこと
(参考:ハローワークインターネットサービス)
- 支給残日数が3分の2以上残っている場合: 残り日数の70%を一括支給
- 支給残日数が3分の1以上残っている場合: 残り日数の60%を一括支給
「失業保険を使い切るまで仕事を始めない方がいいのかな……」と無理に無職期間を延ばす必要はありません。



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派遣の契約満了と失業保険に関するよくある質問(FAQ)


派遣の契約満了時には、細かいルールやイレギュラーな疑問がたくさん出てきますよね。この章では、派遣社員が退職した場合の失業保険に関するよくある質問をまとめました。
Q1. 派遣会社に登録したまま失業保険はもらえる?
A. はい、派遣会社に登録(派遣登録)しているだけであれば問題なくもらえます!
派遣会社への登録自体は、まだ雇用契約を結んでいない状態(=失業状態)とみなされるためです。
ただし、派遣会社から実際にお仕事の紹介を受けて実際の勤務がスタートした日からは「就業扱い」となるため、ハローワークへの申告が必要になります。
Q2. 契約満了後に有給休暇を消化して退職した場合の失業保険は?
A. 有給消化が終わった「実際の退職日の翌日」から手続きが可能です。
有給休暇を消化している期間は、まだ派遣会社との雇用関係が続いており給料も発生している状態です。そのため、まだ「失業」とは認められません。有休を消化し終えた日が離職日となる場合が多いです。
Q3. 離職票が届かない場合、ハローワークで手続きできる?
A. 退職日の翌日から12日以上経過していれば「仮手続き(仮決定)」ができます。
派遣会社側の手続き遅れなどで離職票がなかなか届かない場合でも、ずっと待つ必要はありません。
ハローワークに身元確認書類などを持参し、「離職票を発行依頼中だが届いていない」旨を伝えると、受給資格の仮手続きを行ってくれます。
まとめ:派遣で次の仕事が決まらない場合は、失業保険受給を考えよう
派遣の契約満了は、次のキャリアや生活を整える大きなチャンスでもあります。
「制度を知らなかったから損をしてしまった……」ということにならないよう、ルールとスケジュールをしっかり理解して、賢く失業保険を活用しましょうね!
新しい一歩を踏み出すあなたを応援しています。









